建国神話と日本の歴史・文化
2015年02月02日 18:46
2015年2月11日(建国記念の日) 講師:長勢甚遠(元法務大臣) 場所:富山県教育文化会館
何をもって「建国」とするのかは国によって定義付けが違います。アメリカ合衆国では1776年の大陸会議でアメリカ独立宣言に署名がされた7月4日を建国の日としており、韓国では紀元前2333年、建国神話において檀君が古朝鮮王国を建国した10月3日とされており、日本では記紀において神武天皇が即位したとされる日、即ち紀元前660年2月11日を建国の日としています。そして大日本帝国憲法は1889年の2月11日に発布されました。この日は全国各地で建国奉祝の行事が開催され、神社仏閣においての「建国祭」、諸団体の式典、講演会、パレードなどが催されていますが、国家としての奉祝行事は一切行っていません。世界中どこの国でもその国の建国の記念日を国民の祝日にしていない国はありませんし、建国の日を国民的祝日として「祝わない」国は、世界中どこにもありません。日本人は国を愛していないのでしょうか?「祝日」というのは、お祝いの日という言葉の通り、その国の民が、その国の歴史伝統文化を忘れないため、そしてその歴史伝統文化を踏まえて、未来を築く新たな決意のために定められているものなのです。